欧州のeIDASにより、電子サインに法的な効力が認められました

eIDASの施行は、欧州でビジネスをおこなう人にとって朗報です。この規則は「デジタル単一市場」の構築のために、欧州全域でデジタルIDと電子署名を容易かつ標準化します。これにより、自国内および全EU加盟国において顧客との安全なデジタル取引を容易に実施できるようになります。


eIDASとは

Electronic Identification and Trust Services Regulation(eIDAS規則910/2014/EC)は、全EU加盟国に適用される単一の標準化された規則であり、電子個体識別と電子サインの認識方法に関する一貫した法的フレームワークを提供します。また、企業向けの電子シールも導入しています。eIDASの施行にともない、欧州の企業や機関は先を争うようにビジネスプロセスのデジタル化を進めています。それも当然です。最近おこなわれたForrester社の調査*によると、組織はAdobe Signの電子サインを使用することで時間と経費を大幅に削減できることが報告されています。

21倍速
21倍速

50000時間の節約

3年間で節約できる時間

実現されつROI
署名の取得にかかる平均時間を21倍速に
書類の署名にかかる平均時間

eIDASによる電子サインの3つの分類

eIDASにより、ビジネスで多様な電子サインアプローチを柔軟に選択できるようになりました。最も厳格な要件では、署名者の同一性と署名する文書の真正性を検証するための厳格なコンプライアンス基準が定められています。また、企業を含む法人が、特定の人物のIDを使用して署名する代わりに文書をシールによって保護できる電子シールも導入されています。

1. 電子サイン

eIDASでは、あらゆる電子サインの基準の定義として、署名が電子的形式でおこなわれた事実のみを理由にして電子サインの法的効力を否認することはできない旨を定めています。この要件は、標準的な 電子サインによって満たされます。

2. 高度電子サイン(AdES)

AdESでは、署名は署名者と一意に紐付けされており、署名者を特定できる必要があります。署名者は自分の管理下にあるデータのみを使用して署名を作成し、処理が完了した文書には改ざん防止の封印が施されます。この要件は、電子署名による本人認証が可能

3. 適格電子サイン(QES)

QESはより厳格な形式のAdESであり、法的に手書き署名と同等であると見なされる唯一の種類の電子サインです。署名者は、適格なEUトラストサービスプロバイダー(TSP)によって発行された証明書ベースのデジタルIDと、適格な証明書発行デバイス(QSCD)を使用する必要があります(QSCDと例としては、ワンタイムパスコードを作成するスマートカード、USBトークン、モバイルアプリなどがあります)。

年間60億件ものトランザクションを処理する、電子署名のコンプライアンスを知り尽くしたアドビ

お客様のeIDASへの準拠をサポートできるのはアドビだけです。アドビは誰もが認める安全なデジタル文書のリーダーであり、PDFを考案し、電子署名のオープンスタンダード規格に貢献してきました。そして今後も、 クラウド署名コンソーシアム(CSC)と共にグローバルスタンダード規格の策定を進めています。

法的確実性

Adobe Signは、eIDASの高度電子サイン(AdES)と適格電子サイン(QES)を含む、あらゆる種類の電子サインへのコンプライアンスを確保します。

究極のコンプライアンス

究極のコンプライアンス

アドビの電子サインソリューションは、欧州のあらゆる認定トラストサービスプロバイダーをサポートし、高度電子サイン(AdES)と適格電子サイン(QES)に関して自由な選択を可能にする唯一の電子サインソリューションです。

標準のリーダー

アドビは、eIDASに準拠したリモートのクラウドベース電子署名のオープンスタンダードの実現と、webとモバイルでの高品質な電子署名の提供において業界をリードしています。

安全なデバイスのサポート

安全なデバイスのサポート

アドビでは、スマートカード、USBトークン、モバイル認証アプリを含む、多様な種類の安全な署名作成デバイス(SSCD)をサポートしています。

柔軟なワークフロー

Adobe Signでは、標準的な電子サイン、高度電子サイン(AdES)、適格電子サイン(QES)を自由に組み合わせて展開できます。さらに、同じワークフロー内で組み合わせて使用することも可能です。

モバイル対応

アドビのソリューションはモバイルにおいて最高レベルのコンプライアンスと信頼性を実現します。webでも モバイルでも、契約書を安全に送信、署名、管理することができます。

FAQ

eIDASとAdobe Signのよくある質問

はい。eIDAS規則の25条は、あらゆる電子サインおよび検証サービスが訴訟手続きの証拠として認められるための基本的な法的基準を定めています。詳しくは、電子サインを法的に有効にする方法をご覧ください

トラストサービスプロバイダー(TSP)は登録機関、認証機関、タイムスタンプ機関を含む、安全性の高いIDおよび取引サービスを幅広く提供している組織です。TSPはデジタルIDを発行し、高度電子サイン(AdES)と適格電子サイン(QES)の作成および検証に必要なインフラストラクチャを提供します。Adobe Signでは、文書の署名やタイムスタンプの付与にユーザーが選択したTSPを利用できるため、特定の国や産業を管理している法律または規則に準拠できます。認証プロセス中、アドビはグローバル、地域、業界固有の認定評価を通じ、文書に使用される証明機関が信頼されたプロバイダーであることを確認します。アドビのソリューションは、Adobe Approved Trust List(AATL)European Union Trusted Lists(EUTL)などの信頼リストをすべてサポートしています。

はい。高度電子サイン(AdES)のコンプライアンスに関しては、どのTSPとも連携できます。適格電子サイン(QES)のコンプライアンスについては、EUTLに掲載された認定プロバイダーのソリューションを選択する必要があります。各EU加盟国は国内のプロバイダーを監督しますが、ひとつの国でEUTL承認されたTSPは他の加盟国でも同じコンプライアンスレベルでサービスを提供できます。

European Union Trusted Lists(EUTL)は170以上のアクティブ、40のレガシーなトラストサービスプロバイダー(TSP)の公開リストです。EU eIDAS規則への最高レベルの適合が認められたプロバイダーのみが収録されています。このようなプロバイダーが、証明書による個人向けデジタルID、法人向けデジタルシール、タイムスタンプなど、適格電子サイン(QES)の要件を満たすために使用できる各種サービスを提供しています。eIDASでは、適格署名のみが自動的に手書き署名と同等の法的効力を持つと定められています。また、これがEU加盟国間の取引で自動的に通用する唯一の電子サイン形式です。

はい。アドビは、EUTLの認定を受けた適格タイムスタンプサービスを提供します。さらに、Adobe Signはこのリストに掲載された証明書ベースのデジタルIDに自動的に対応し、他のタイムスタンプに対応するように構成することもできます。欧州でAdobe Signを導入すると、電子署名が実施されたあらゆる文書に適格タイムスタンプが自動的に追加されます。アドビのタイムスタンプは、最大10年間にわたる長期有効性が保証されます。

いいえ。アドビは、ユーザー独自のコンプライアンス要件に柔軟に対応できるように、世界中の200を超えるTSPと提携し、EUTLに掲載されたあらゆるプロバイダーと連携しています。アドビのTSPパートナーはセキュリティのエキスパートであり、IDの事前確認とセキュリティ確保に関する最も厳格な要件を満たしています。また、セキュリティ技術の最先端に位置しているため、セキュリティ手法の進化に合わせて自社のソリューションを迅速に進化させ、将来にわたってユーザーに最先端のソリューションを提供することが期待されています。

クラウドベースの電子署名(「クラウド署名」とも呼ばれます)は、アドビとクラウド署名コンソーシアム(CSC)に参加している各業界のトップ企業が推進している、オープンな標準規格にもとづくアプローチを使用した新世代の電子署名です。従来の電子署名はデスクトップPCで使用するために設計されており、通常、署名者が署名するときは証明書が保存されたUSBトークンやスマートカードを挿入し、個人識別番号を入力して本人確認をおこなう必要があります。これに対して、クラウドベースの電子署名は、デスクトップやweb、モバイルで容易に使用できるように設計されています。証明書は適格トラストサービスプロバイダー(TSP)/認証機関(CA)によってクラウドに安全に格納され、署名者が署名するときは、個人識別番号に加えて追加の認証方式(例えばモバイルのワンタイムパスコードなど)を使用して本人確認をおこないます。概要を読む

クラウド署名コンソーシアム(CSC)は、webおよびモバイルアプリに対応し、世界中の最も厳格な電子サイン規制に準拠したクラウドベース電子署名の新標準の構築に取り組む、業界団体および学術機関のグループです。CSCは、ソリューションの相互運用性を確保し、グローバル市場での一律な導入に対応できるようにする共通の技術仕様を作成しました。この取り組みはEUのElectronic Identification and Trust Services(eIDAS)規則のリモート署名の要件を満たす必要性がきっかけとなって始まりましたが、その影響は世界中に波及することが予想されます。

標準ベースのクラウド電子署名は、欧州を含む世界各国で電子サインの採用が阻まれていた問題を、以下の要件により解決します。

  • 使いやすくデプロイしやすいソリューションという市場ニーズに対応
  • デスクトップソフトウェアのインストールや文書のダウンロード、USBトークン、スマートカードなどが不要
  • 高度電子サイン(AdES)と適格電子サイン(QES)を含むeIDAS規則への最高レベルの準拠を、webアプリとモバイルデバイスにおいて実現
  • デジタルIDと署名ソリューションを使用するために、一貫性を保ちながら相互運用性の高いフレームワークを採用し、専用アプリに限定されない環境を実現しているため、企業は安心してテクノロジーに投資できる

* Forrester Consultingがアドビの委託により実施した調査「The Total Economic Impact of Adobe Sign(英語)」に準拠